
フェンリルは怪物じみた狼であり、ロキと女巨人アングルボダの子で、ヨルムンガンドとヘルの兄弟である。予言を恐れた神々は彼をアスガルドで育てるが、あまりに巨大に育ったため、彼らは縛ることを決意する。彼が二本の鉄の鎖をいともたやすく断ち切ったので、ドワーフたちはあり得ぬものから作られた紐グレイプニルを鍛えた。罠を疑ったフェンリルは、神の一人が誓いとしてその顎に手を入れることを条件にしか応じず、ただテュールのみが敢えてそれをなし、狼が抜け出せぬと知るや右手を失った。彼は剣で顎を支えられ、縛られたまま横たわる。やがてラグナロクのとき、彼は解き放たれ、ヴィーザルに引き裂かれる前にオーディンを丸呑みにする。
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