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惑星も曜日も、なぜ全部が神の名前なのか

短い答え: 星々の間を動く光に名前が必要になったとき、人はローマの神々を使いました。だから太陽系は一族の集合写真です。ゼウスが木星、アフロディテが金星、アレスが火星。そして曜日はその同じ七つの名前を借り、ゲルマン世界ではローマの神が土地の神に置き換わりました。木曜日が英語で Thursday、つまりトールの日になった理由です。

惑星

惑星 なぜその名前か
水星 Mercury ヘルメス、ローマ名メルクリウス 公転が全惑星で最速、88日。伝令の神はじっとしていない
金星 Venus アフロディテ 太陽と月を除けば空で最も明るい点。だから美の女神が選ばれた
火星 Mars アレス 肉眼で赤錆色。赤は血、血は戦争を意味した
木星 Jupiter ゼウス 最大の惑星には神々の王を
土星 Saturn クロノス 望遠鏡なしで見える惑星のうち最も遅く、一周およそ29年。老いたティタン、ユピテルの父
天王星 Uranus ウラノス、天そのもの 1781年に発見。ラテン名ではなくギリシア名のまま残った唯一の惑星。系図の順番も正しく、ウラノスがクロノスを、クロノスがゼウスを生んだ
海王星 Neptune ポセイドン 望遠鏡の中で濃い青の円盤。だから海の神へ
冥王星 Pluto ハデス 暗く、冷たく、はるか遠い。見えざるものの王で、1930年に11歳の少女が名づけた
地球 Earth いない 唯一の例外。古英語の eorthe、ラテン語の terra、どちらも「足元の土」という普通の言葉
セレネ、ローマ名ルナ 英語の lunar もスペイン語の lunes(月曜日)も、この女神の名前
太陽 ヘリオス、ローマ名ソル 同じ仕掛けで、solar は今も働いているローマの神

天王星、海王星、冥王星の和名も同じ発想です。「天の王」「海の王」「冥界の王」と、神の担当をそのまま訳したもの。冥王星の和名は1930年に野尻抱影が提案しました。

曜日は、二回ぶん神話

日本語の曜日は七曜、つまり日月火水木金土です。これは太陽と月に五惑星を足した七つの光で、ローマが一週間に使ったのとまったく同じ七つ。惑星の名は中国の五行から来ていて、赤いから火星、白く輝くから金星という具合です。七曜の並び順自体はヘレニズム世界からインドと中国を経て伝わり、日本では平安時代に宿曜経とともに知られ、1876年(明治9年)の日曜休日制で日常に定着しました。だから火曜日は火星の日であり、そのままローマのマルスの日でもあります。

曜日 ロマンス語の名前と神 ゲルマン語の名前と神
月曜日(月) lunes、lundi、dies Lunae、月 Monday、月。入れ替えの必要なし
火曜日(火星) martes、mardi、dies Martis、マルス Tuesday、テュール、北欧の戦の神
水曜日(水星) miércoles、mercredi、dies Mercurii、メルクリウス Wednesday、Woden つまりオーディン、旅人にして死者の導き手
木曜日(木星) jueves、jeudi、dies Iovis、ユピテル Thursday、トール。雷神には雷神を
金曜日(金星) viernes、vendredi、dies Veneris、ウェヌス Friday、フリッグ、あるいはフレイヤ。愛には愛を
土曜日(土星) sábado、samedi、ヘブライ語の shabbat に由来し、ここでは神がキリスト教に置き換えられた Saturday、サトゥルヌス。英語が唯一そのまま残したローマの神
日曜日(太陽) domingo、dimanche、dies Dominica、主の日 Sunday、太陽

表を横に読むと落ちがつきます。火曜日と martes と Tuesday は同じ一日で、火星、マルス、テュールという三つの名札がついているだけ。水曜日と Wednesday も同じ日で、メルクリウスとオーディンが入れ替わっています。二人とも旅をし、死者を導く神だったから選ばれました。

よくある質問

なぜ地球だけ神の名前ではないのか

空を動く光ではなかったからです。ほかの惑星はさまよう点で、区別する名札が要りました。地球は足元の土で、その名前はどの言語でも土を指す古い普通名詞です。ラテン語の terra、英語の earth。大地の女神はガイアをはじめ何人もいましたが、地面をわざわざ誰かにちなんで呼ぶ必要はありませんでした。

冥王星に名前をつけたのは誰か

1930年3月、オックスフォードの朝食の席にいた11歳のヴェネチア・バーニーです。祖父が天文学者の友人に伝え、電報でローウェル天文台に届き、職員の投票で満場一致になりました。誰も見たことのない世界に、見えざるものの王。完璧な一致でした。2006年に冥王星は準惑星に分類し直されましたが、名前はそのまま残っています。

なぜ木曜日と jueves と Thursday は同じ日なのか

三つとも「雷神の日」だからです。木曜日は木星の日、木星はユピテル。スペイン語の juevesdies Iovis、ユピテルの日。英語の Thursday はトールの日。ローマの一週間が北へ広がったとき、それぞれの神が土地の最も近い相手と結び付けられ、ユピテルの雷はトールのハンマーと出会いました。

これらの表に出てくる神には、すべて神々の事典にイラスト付きの解説があります。二人の雷神の本格的な比較はゼウス vs トール vs ラーへ。

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