北欧神話 · 全3章
ヘルと死者の国
すべての世界の下に、栄えなき死者たちが待たねばならぬ国がある

ロキとアングルボザの娘ヘルは、ニヴルヘイムを治める。病や老い、あるいは戦場での栄誉なき死を遂げた者たちの国だ。彼女は半ば生きて、半ば死んでいる。身体の片側は肉色を、もう片側は暗く腐っている。その館はエーリューズニル(悲惨)と呼ばれ、皿は飢え、刃は飢饉、敷居はつまずきの石という。バルドルが死ぬと、ヘルモーズはスレイプニルに乗り、九日間暗い谷を駆け抜け、彼女の門へとたどり着く。彼はバルドルの解放を請う。ヘルは承知する。ただし、あらゆる世界のすべての存在がバルドルのために泣くことを条件として。すべての者が泣いた。ただ一人、年老いた女巨人を除いて。それは姿を変えたロキだった。バルドルはラグナロクの後までヘルに留まる。
チャプター
- 01世界の半ばを統べる女神アプリで
- 02ヘルへ駆けるヘルモーズアプリで
- 03満たされざりし条件アプリで
この物語の人物
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