
ヴォルスングは北欧英雄伝説における最も偉大な王朝、ヴォルスング家の祖であり、オーディン自身からその息子シギを通じて連なる血筋である。『ヴォルスンガ・サガ』において彼は、大きな樫の木バルンストックの生きた幹を中心に館を築く。その木には変装したオーディンが、最もふさわしい者が引き抜くようにと剣を突き立てた。彼の息子シグムンドただ一人がそれを引き抜く。娘シグニュの夫シゲイルが彼を欺いて呼び寄せたとき、ヴォルスングは逃げることを拒み、戦いで一度も逃げたことはなく、今も逃げぬと宣言する。彼は戦って斃れ、その血からシグムンドとシグルズの長き悲劇の物語が展開していく。
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