神々と英雄
ケデシュ

エジプト神話

ケデシュ

聖なる恍惚

ケデシュはカナン起源の女神で、エジプトの帝国的な拡大が近東の宗教的伝統をナイル渓谷へともたらした、国際色豊かな新王国時代に、エジプトの神々の体系へ完全に取り入れられた。彼女は聖なる恍惚、愛、美、そして自然の制御しがたい力を体現し、獅子の上に立ち、片手に蓮の花を、もう一方の手に蛇を持つ裸の姿で描かれた。彼女のエジプト崇拝への統合は、自信に満ちた帝国文明の開放性を映し出している。

神話
エジプト神話
登場する物語
遠ざかりし女神

ケデシュは新王国時代にエジプトへもたらされた愛、美、聖なる性愛の女神であり、レヴァントから帰還した軍隊が異国の神々を貢ぎ物とともに持ち帰った時代のことである。その名は「聖なる」を意味するセム語の語根に由来する。メンフィス周辺で崇拝され、庶民に愛された彼女は、豊穣の神ミンとカナンの戦神レシェプとともに三柱の神々を成した。その姿は印象的で、紛れもなく異国風である。正面を向いた裸の女性が獅子の背に立ち、差し伸べた両手に蛇と蓮の花を持ち、魅惑と危険を併せ持っている。

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