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日常で使っている14の言葉、実はギリシア神話が語源(元の物語つき)

短い答え: 私たちは毎日、気づかないままギリシア神話を引用しています。アキレス腱と言うとき、パンドラの箱を開けると言うとき、アリアドネの糸をたどって難題を抜けるとき。どれも三千年前の物語です。生き残った14語と、原典が本当に語っていた中身をまとめました。

14の表現

表現 いまの意味 元になった神話
アキレス腱 他は無敵なのに、そこだけ致命的な弱点 母が踵をつかんで冥界の川に浸したため、水が触れなかったのはそこだけだった
パンドラの箱 開けたら二度と戻せない問題が噴き出す決断 実物は箱ではなく甕。しかも彼女の好奇心は偶然ではなく、神々の設計だった
トロイの木馬 贈り物の顔をして届く攻撃 ギリシア軍は兵士を詰めた木馬を残し、撤退したふりをした
ダモクレスの剣 頭上に吊るされたままの破滅 王座をうらやんだ廷臣を、王は馬の毛一本で吊った剣の下に座らせた
ナルシスト 自分の姿に恋している人 水面に映った自分に恋をして、そこから動けなくなった
エコー(こだま) 相手の言葉をそのまま返すこと ニンフのエコーは、罰として他人の最後の言葉しか繰り返せなくなった
エディプスコンプレックス 親への対抗心を指すフロイトの用語 相手が誰かを知らないまま父を殺し、母と結婚してしまった
アリアドネの糸 迷宮のような問題から抜け出す手がかり テセウスに糸玉を渡し、迷宮の出口へ戻れるようにした
セイレーンの歌声 美しく聞こえて命を奪う誘惑 セイレーンは骨だらけの浜から歌った。緊急車両のサイレンの語源はこの怪物
ミダスの手 触れたものを金に変える才能 ミダス王が自分で望んだ結果、食事も水も、娘を抱くこともできなくなった
イカロスの翼 身を滅ぼす野心 父の高度の指示を無視し、蝋が溶けて翼がばらばらになった
ヘラクレス級の難業 不可能に見えるほど巨大な仕事 神に狂わされて家族を殺した償いとして課された12の功業
不和のリンゴ 小さな一個が巨大な争いを起こすもの 女神エリスが婚礼に「最も美しい者へ」と刻んだ黄金のリンゴを投げ入れ、トロイ戦争になった
プロクルステスの寝台 現実のほうを規格に無理やり合わせること プロクルステスは旅人に寝台を貸し、寸法が合うまで引き伸ばすか切り落とした

もう一語。プロメテウス的とは、大胆で創造的で、そのために罰せられること。プロメテウスは人間のために火を盗み、永遠に肝臓を鷲についばまれました。

誰もが取り違えている一語

パンドラの箱は箱ではなく甕(ピトス)です。ギリシア人が地面に埋めて使った、背の高い貯蔵用の陶器。「箱」はルネサンス期の誤訳がそのまま定着したものです。そして結末は、よく語られる話よりずっと奇妙です。彼女が蓋を閉じたとき、災いはすでに全部飛び出したあとでした。中に残っていたのは希望だけです。

人間に残された唯一の慰めなのか、神々が蓋の下に取り置いた最後の災いなのか。よくなると期待し続けることこそ人間を働かせ続ける仕掛けだ、とも読めます。ヘシオドスは答えを書かず、蓋を閉じて先へ進みます。

よくある質問

パンドラの箱には本当は何が入っていた?

あらゆる災厄です。病、重労働、老い、悲しみ。蓋が持ち上がった瞬間に飛び去りました。希望だけが縁の内側に封じられて残ります。重要なのは、パンドラ自身が罪人ではなく「罰」だったこと。盗まれた火を人間が受け取ったことへの、ゼウスの報復として作られた存在です。

アキレスは踵以外は不死身だった?

ホメロスにその記述はありません。『イリアス』の彼は普通に血を流し、ただ誰よりも強いだけの人間です。冥界の川に浸した話も致命的な踵も、数百年後、とくにローマの詩人スタティウスの作品に現れます。『イリアス』最大の一騎打ちが成立するのは、アキレスが死ぬ存在で、本人もそれを知っているからです。

コンピューターの「トロイの木馬」とは?

名前は完全に文字どおりです。役に立ちそうに見えるので自分でインストールし、攻撃はすでにその中に入っている。同じ手口、同じ結末で、城壁は無傷のまま門が内側から開きます。持ち主を破滅させた他の神話の品々と並べて読むと面白い一語です。

一行の要約ではなく物語そのものを聴きたいなら、MythologyNowは映画のように語ります。まずはミノス、パシパエ、ミノタウロスから。アリアドネの糸とイカロスを同時に生んだ神話です。

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