
ヴァフズルーズニルは最も賢い巨人であり、その館に宇宙の最も深遠な知識を蔵する謎かけの達人である。オーディンは放浪者ガグンラーズに身をやつして彼を試しに訪れ、二人は互いの首を賭けて知識の競い合いをおこなう。巨人は大地と天空の起源、昼と夜の馬たち、ラグナロクにおける神々の運命について、次々と問いに答えていく。彼が敗れるのは、オーディンが死せるバルドルの耳に何をささやいたのかと問うたときだけであった。それはオーディンのほか誰も知り得ぬことだったのだ。客の正体に気づくのが遅すぎたヴァフズルーズニルは、詩『ヴァフズルーズニルの言葉』において自らの首を失うことになる。
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