神々と英雄
ケンティアメンティウ

エジプト神話

ケンティアメンティウ

西方の者たちの長

「西方の者たちの長」を意味する名を持つケンティアメンティウは、エジプトでもっとも古い死の神々の一柱であり、オシリスが台頭するはるか以前からアビュドスの墓地を司ったジャッカルの神であった。彼は死者の領域を治め、沈む太陽の彼方の地へと魂を西方へ導いた。オシリスへと徐々に吸収されていったことは、より古い神格がより偉大な神格へと取り込まれることで保存されたという、エジプト神学の生きた習合的性質を明らかにしている。

神話
エジプト神話
登場する物語
オシリス 死者の王

ケンティアメンティウとは「西方の者たちの長」を意味し、太陽が沈む西方へと渡った死者たちを指す。ジャッカルの神である彼は、エジプトでもっとも神聖な埋葬地の一つであるアビュドスの大いなる墓地を、墓所の主として、また新たな死者を冥界へと導く案内者として治めた。その信仰は古王国時代そのものよりも古い。オシリス崇拝が興りアビュドスに根を下ろすと、死を司る二柱の神はオシリス・ケンティアメンティウとして融合し、その名は死者の偉大な王のもっとも誉れ高い称号の一つとして生き続けた。

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