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不和の女神エリス、トロイア戦争を始めた黄金の林檎

短い答え: エリスはギリシア神話の不和と争いの女神で、ローマではディスコルディアと呼ばれます。ペレウスとテティスの結婚式の招待客リストから外された彼女は、たった一つの品で復讐しました。「最も美しい女神へ」(カリスティ)と刻まれた黄金の林檎です。ヘラアテナアフロディテがそれを求めて争い、パリスが審判を下し、勝者の褒美はヘレネでした。林檎に刻んだ一言、それは史上最も安上がりな宣戦布告でした。

林檎が動かしたもの

段階 何が起きたか
1. 除け者 神々全員が結婚式に招かれ、エリスだけが外される
2. 林檎 招待客の中に投げ込む。「最も美しい女神へ」
3. 争奪 ヘラ、アテナ、アフロディテが同時に名乗りを上げる
4. 回避 ゼウスは選ぶことを拒み、審判をパリスに委ねる
5. 審判 アフロディテが「世界一美しい女」を約束して勝つ
6. 戦争 その女とはメネラオスの妻ヘレネ。トロイアは炎上する

物語の中で、エリスは一度も武器を取りません。戦の神々が知らないことを、彼女は知っていたのです。自分で争いを始める必要はない、他の全員に「勝たなければならない理由」を与えればいい、と。

彼女の子どもたち、争いの後に残るものすべて

ヘシオドスによれば、エリスは夜の女神ニュクスが父なしで産んだ娘です。その子どもたちの名は、不和が残していくものの診断書のようです。ポノス(労苦)、レテ(忘却)、リモス(飢餓)、アルゲア(苦痛)、そして偽誓者を追うホルコス(誓い)。争いの後に来るのは痛みと飢えと忘却と破られた約束。系譜がそのまま心理学になっています。一方ホメロスは別の家系を与え、エリスをアレスの妹とし、戦場を共に駆ける存在として描きました。現れた時は小さく、人々の間で育つと頭が天に届くほどになる、と。

良いエリス

ヘシオドスの『仕事と日々』は、一つの訂正から始まります。争いの女神は一柱ではなく二柱いる、と。一方は戦争と残酷さを生む。もう一方は競争心です。隣の陶工の壺が売れるのを見て、自分も腕を磨こうと奮い立つあの疼き。畑を耕させ、家を建てさせるのはこちらのエリスだとヘシオドスは言います。ギリシア人は競争と争いを同じ家族に置き、区別できるものならしてみろと私たちに挑んだのです。

オリュンポスから太陽系の果てへ

2005年、天文学者たちは冥王星の彼方に新しい天体を発見し、エリスと名付けました。完璧な命名でした。その発見は「惑星」という言葉の定義を迫り、冥王星を降格させ、現代天文学史上最も騒がしい論争を巻き起こしたのです。衛星の名はディスノミア、エリスの娘である「無法」から取られました。どこかで、除け者にされた招かれざる客が微笑んでいます。

よくある質問

カリスティとはどういう意味ですか?

ギリシア語で「最も美しい女神へ」(τῇ καλλίστῃ)。黄金の林檎に刻まれた言葉です。これが恐ろしいのは、審査員のいない賞だからです。手を伸ばした女神は自ら候補者となり、他の全員を敵に変えてしまいます。

なぜエリスは結婚式に招かれなかったのですか?

彼女自身が正しさを証明したその理由からです。彼女は不和そのものであり、結婚式に不和を呼びたい者はいません。神話の皮肉は、締め出したことこそが彼女を招き入れた点にあります。ペレウスとテティスの結婚式、つまりアキレウスの両親の婚礼が、トロイア戦争の最初のドミノになったのです。

エリスはアレスの妹ですか?

ホメロスでは、はい。戦の神の伴侶にして妹であり、戦場の轟音を喜びます。ヘシオドスではより古く、より暗い存在、夜の娘です。二つの伝承は肝心な点で一致しています。軍勢がぶつかるところ、そこに彼女はいる、と。

黄金の林檎は結局誰のものになりましたか?

アフロディテです。審判をヘレネで買収しました。ただしそれを「勝利」と呼べるかは別問題です。賞品にはトロイア戦争が付いてきました。

林檎が戦争まで転がっていく物語は、MythologyNowで聴けます: パリスの審判とトロイアへの道

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